ニュースレターvol.2を配信しました!

みなさま、新年あけましておめでとうございます!ニュースレターvol.2をお届けします。

代表より新年のごあいさつ

 みなさま、新年あけましておめでとうございます。IPJの代表をしております立命館大学の稲葉光行です。
 科学的・客観的証拠をもとにえん罪を晴らすことを目指す有志が集まり、無償の支援活動を開始してから、今年1月で6年9ヶ月になります。私たちは、科学視点から捜査手法や司法制度の改革に大きな影響を与えている米国の「イノセンス・プロジェクト」をモデルに活動を始めましたが、はたしてこのような活動が日本で受け入れられるのかどうか、見えないところがありました。
 しかし、えん罪を訴える方々から数百件の支援の申し込みがあり、その中のごくわずかではありますが、支援することを決めた2つの事件で、無罪が確定しました。これらの成果はマスコミ等で大きく取り上げられ、私達の活動が日本社会に受け入れられつつあることを実感しました。
 さらに昨年は、安定的な組織運営のための法人化を目指し、その費用をクラウドファンディングで募りました。その結果、短期間に当初の目標額を大きく上回るご寄付を頂きました。これだけの大きな反響があったことに驚きつつ、ご寄付を頂いた方々に深く感謝いたしております。同時に、私達への期待の大きさと責任の重さも痛感しております。
 私たちは、みなさまの期待を受け止め、科学の視点に基づいてえん罪を晴らし、そして同じ間違いをしない司法を実現するための活動に取り組んでまいります。引き続き、みなさまのご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

IPJ活動報告

(1)新規支援申込数…7件
(2)審査中の事件…22件
(3)支援中の事件…3件
 昨年12月に、新たに1件の事件について支援することを決定しました。審査は主に弁護士が担当し、法学者などの科学者とも議論をしながら行っています。引き続き、一つ一つの事件に丁寧に取り組みながら、審査を進めていきます!

学生ボランティアの活動紹介

「救援新聞」に甲南大学・学生ボランティアのインタビューが掲載されました!
 長年にわたって、えん罪事件の支援を続けている「日本国民救援会」が発行する救援新聞(2023年1月5日号)に、 甲南大学・学生ボランティアのインタビューが大きく掲載されました。インタビューを受けたのは、甲南大学1回生の西村友希と、3回生の堀田零生、IPJ副代表で同大学教授の笹倉香奈です。ボランティアの活動内容や、昨年11月に甲南高校で冤罪問題に関するワークショップを開催したときの感想などについて語っていますので、ぜひご覧ください。

立命館大学・学生ボランティアが、立命館高等学校で講演会を開催!

 立命館大学3回生の学生ボランティアが、昨年11月に立命館高等学校で、えん罪についての講演会を開催しました。実際に起きたえん罪事件である「湖東記念病院事件」と「東住吉事件」などを例に挙げ、えん罪が起こる原因や、その問題点について、高校生たちに講義しました。また、現在IPJが支援している 今西貴大さんの事件や、それに関わる学生の活動についても紹介し、高校生たちは、真剣に話を聞いて積極的に質問をしていました。
 立命館大学・学生ボランティアでは、 Twitterインスタでも活動について発信していますので、ぜひフォローしてください!

IPJの弁護士が獨協大学で講演会を開催!

 獨協大学では、昨年12月、IPJの運営委員でもある小池哲朗弁護士と國定勇斗弁護士を招いて講演会を開催し、「弁護士という職業について」「冤罪事件について」という2つのテーマでお話ししていただきました。弁護士を目指す学生や刑事事件に興味のある学生にとって、とても興味深いお話しを聞くことができ、弁護士という職業についてより理解することができました。
 獨協大学・学生ボランティアでは インスタで今後のイベントのお知らせや、感想、その他の活動についても紹介しています。ぜひフォローしてください!

IPJ法人化への道

こんにちは!イノセンス・プロジェクト・ジャパン運営委員の西愛礼です。
みなさまから、クラウドファンディングでたくさんのご支援をいただいたおかげで、京都に事務所を借りることができました!今後は、この事務所を拠点として、組織体制と定款がまとまり次第、法人設立手続を行う予定です!次号ではオフィスっぽくなった様子をお伝えしますので、楽しみにしていてくださいね。

「今西事件」最新情報

 みなさま、こんにちは。イノセンス・プロジェクト・ジャパン運営委員で「 今西事件」弁護団の湯浅彩香です。
 昨年末に、検察官から「答弁補充書」と「証人尋問請求書」が提出され、現在弁護団で対応を検討しています。
 昨年は、みなさまのご声援のおかげもあり、今西貴大さんの無罪判決を求める署名が1000筆を超えました!弁護団にとって、大きな励みとなっています。本当にありがとうございます。みなさまの声を裁判所に届けられるように尽力したいと思います。
引き続き、今西貴大さんを応援していただけますよう、よろしくお願いします!
  今西貴大さんを支援する会(IPJとは別の任意団体です)にも、ぜひお申し込みください。

編集後記

・メルマガvol.2はいかがでしたでしょうか?IPJでは、継続的に活動を支援してくださる「 IPJサポーター」を募集しております。どうぞよろしくお願いいたします!
今回、IPJサポーターの菅家さんがメッセージを寄せてくださいましたので、ご紹介します。

「長男が、つかまり立ちから転んで大怪我した出来事を虐待と疑われたことがあり、それ以来、冤罪がひと事ではなくなりました。捜査機関や裁判所の解釈が事実と異なる事があると知り、私も冤罪救済の一助になれればとIPJサポーターになりました。無実の今西貴大さんが保釈され無罪になるように引き続きIPJの皆さんと一緒に取り組んで参りたいです。」
菅家英昭さん(今西貴大さんを支援する会会長、SBS/AHTを考える家族の会代表)

・IPJでは、2023年3月3日(金)午後6時から、シンポジウム『それでもえん罪はなくならない:連続無罪判決後、「揺さぶられっこ症候群(SBS)」問題は終わったか?』を、会場とオンラインのハイブリッドで開催する予定です。次号のニュースレターで詳細をご案内いたします。

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