インターネットで公開されている取調べの録音音声・録画動画をまとめました。
(2024年12月16日最終更新)
奈良西署実弾紛失事件(2022年)録音音声
奈良県警奈良西署が昨年実弾を紛失したと誤認し、当日拳銃の点検をしていた 20代の男性署員が疑いをかけられた。「お前がやったん、もう確定してる」などと決めつけ、自白を迫るような取調官の発言が録音されていた。奈良県警の銃弾紛失を巡って違法な取調べを受けたとして、2023年に男性巡査長が県に損害賠償を求める裁判を起こした。
※カンテレNEWSのYouTubeチャンネルより
札幌市2歳児監禁容疑に関する事件(2021年)録画映像
札幌市で長男を監禁したとして逮捕され、その後、不起訴になった女性が、警察での取調べで精神的苦痛を受けたとして、北海道を訴えた裁判で、原告側がその取調べの映像を公開した。
※HBCニュース 北海道放送のYouTubeチャンネルより
プレサンスコーポレーション事件(2019年)録画映像
元社長・山岸忍さんについて無罪が確定したプレサンスコーポレーションの学校法人の土地取引を巡る業務上横領事件において、山岸さんの元部下の取調べの録画映像が2024年6月、国賠訴訟の法廷で再生された。検事が机を叩く、大声で怒鳴り続けるといった取調べをしていた様子が録画されている。
※朝日新聞デジタルのYouTubeチャンネルより
※FNNプライムオンラインのYouTubeチャンネルより
江口事件(2018年)録画映像
2018年、犯人隠避教唆の疑いで横浜地検特別検察官部に逮捕された。 最終的に執行猶予付きの有罪が確定した江口さんは、人権を侵害する違法な取調べがあったとし、国に対して損害賠償を求め提訴した。 2024年1月、取調べ動画が民事訴訟の証拠として法廷で再生され、ネット上でも公開された。
※江口大和違法取調べ国賠訴訟弁護団のYouTubeチャンネルより
コインハイブ事件(2021年)録音音声
コインハイブ事件では、2018年に神奈川県警が不正指令電磁的記録供用罪の容疑で男性を逮捕し、取調べを実施した。約8時間に及ぶ取調べにおいて、男性は「違法性は認識していなかった」と主張したが、「法律に引っかかってんだよ」「おまえがどう思おうが関係ねえんだよ」「反省しろよって言ってんの」といった激しい口調での取調べが続けられた。最終的に2020年に最高裁で無罪が確定した。
※朝日新聞デジタルのYouTubeチャンネルより
鳥羽署事件(2017年)録音音声
本店へ運ばれた店舗の売上金の一部が不足していることが発覚し、その運搬に関与していた女性従業員に疑いが向けられた。被害届が出されてから約1年後の2017年12月、女性は在宅のまま合計7時間21分にわたる取調べを受けたが、結局、逮捕も起訴もされることはなかった。こちら(NICHIBENREN TV-日弁連公式動画チャンネルのYouTubeチャンネルより)が、三重県鳥羽署における取調べの状況の録音音声である。
高井戸署事件(2015年)録音音声
警視庁高井戸署が中学3年生に対する取調べで「認めなければ高校へは行かせない」などと言ってうその自白を強要した。警察官が大声で自白を迫る様子を録音した音声を一部公開した。2人は2015年12月、万引き事件で検挙された同級生が「万引きを強要された」と話したことから、同署へ出頭を求められ約2時間、取調べを受けた。
※時事通信映像センターのYouTubeチャンネルより
大崎事件(1979年)録音音声
1979年に男性が殺害され4人が逮捕・起訴されたが、再審請求がたびたびなされてきた。再審請求の過程で、取調べの録音データが証拠として使用された。
※取調べの録音音声は、こちらのリンク先のサイトから聞くことができます(録音音声は6分55秒の部分から)。
袴田事件(1966年)録音音声
2024年、再審裁判で7回目の審理が行われ、弁護団は取調べの録音テープの音声を法廷で再生した。
※朝日新聞デジタルのYouTubeチャンネルより