令和6年12月17日 参議院法務委員会 仁比聡平議員による質問

袴田事件に関する総長談話

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  • 仁比聡平君
     時間が迫っていますので、詳しくは伺うことはできませんが、お配りした最後の資料に袴田判決に対する検事総長の談話をお配りしました。
     詳しくは次回に質問をさせていただきたいと思いますが、私はこの検事総長談話というのは一体何ですかということが全く分からないんです。検事総長というのは、全国の検察官を始めとして検察職員を指揮監督するという立場にある、検察庁法にそう書いてある。総長が談話をする、出すというのは、あれですか、こうやって無罪判決を認めないぞという、こういう態度でこれから検察は事件に臨むということですか。
  • 政府参考人(森本宏君)
     総長談話というものが何か法的な性質を持っているとかということはもちろんございませんが、この案件につきましては、地裁から始まりまして、最高裁まで行き、また戻ったり、地裁、高裁と戻ったりしたという、そういった紆余曲折があって、最高検察庁以下ずっと検察全体が関与していた問題だったので、最後、事件を確定するに当たり、総長の名前で談話が出されたものというふうに承知しております。
  • 委員長(若松謙維君)
     申合せの時間過ぎておりますので、質疑をおまとめください。
  • 仁比聡平君
     法的根拠ははっきりしないんですよ。一体いつ、どのような合議がなされてこの談話に至ったのか、私はこの当委員会に明らかにしていただきたいと思います。
     引き続き質問するということを申し上げて、今日は終わります。