WEBイベント「えん罪救済へのさらなる挑戦:イノセンス・プロジェクト・ジャパンのこれから」は、最大で100名以上の方にご視聴いただきました。IPJの学生ボランティアが司会や設営・配信などを担当し、大活躍してくれました。
当日の動画をご視聴いただくことができます。
以下、イベントの様子をご紹介します。動画の時間も書いていますので、是非ご覧ください!
冒頭にIPJ運営委員の城使洸司より、イベントの趣旨とプログラムの紹介がありました(2分53秒~7分15秒)。
「パネルディスカッション1」では、IPJ運営委員で弁護士の池田良太・川崎拓也が登壇し、学生ボランティア(武田七海・三須愛子)の司会のもと、IPJの活動内容・今後の展望等を具体的事件(湖東記念病院事件、今西貴大さんのえん罪事件)の紹介も交えながら議論しました。誰もが持つであろう率直な疑問が学生から運営委員に投げかけられ、IPJの活動内容が一から分かる充実したパネルとなりました(7分15秒~48分45秒)。
「パネルディスカッション2」では、東住吉事件のえん罪被害者・青木惠子さんと、湖東記念病院事件のえん罪被害者・西山美香さんをゲストとして、学生ボランティア(清水間菜赤・森健太)の司会によって、えん罪被害や取調べの実態について迫力のあるお話を伺いました。青木さん・西山さんは、全国のえん罪被害者を訪ね、励ましておられます。お二人は先月、IPJが支援している今西貴大さんの面会のため、大阪拘置所を訪ねられました。ディスカッションでは、今西さんの様子や今西さん・ご家族への応援のことばが語られました。今西さんからのメッセージ(こちらからお読みください)も読み上げられました(48分46秒~1時間12分34秒)。
そして少し時間に余裕がありましたので、ここで急遽、イベントの裏方をしてくれていたIPJの学生ボランティアの皆さんに座談会をしてもらいました!
甲南大学の大塩佳悟、高見織衣、堀田零生と立命館大学の高松静希が、えん罪の問題を知り、IPJのボランティアをするようになったきっかけ、青木さん・西山さんのお話を聞いた感想、これからの意気込みなどを、熱意を込めて語ってくれました(1時間13分12秒~1時間26分35秒)。
最後に、IPJ副代表の笹倉香奈より、クラウドファンディングへの支援の御礼と、これからのえん罪救済に向けた決意が語られました。笹倉は、次のように締めくくりました。「私たちの挑戦は、このクラウドファンディングが終わったときに、再び始まります。この新たな挑戦に参加してください。一緒に、えん罪のない司法と社会を目指し、さらに大きなつながりを作っていきましょう」
皆様、ご参加くださいまして、本当にありがとうございました。クラウドファンディングは残り3日です。
引き続きましての応援をよろしくお願いいたします!
運営委員一同
登壇者の川﨑拓也(IPJ運営委員)のコメント
クラウドファンディングで想定を超える多くの皆さんにご支援いただいたことに驚き、シンポでは運営してくれる学生ボランティアがこんなにも多くいるのだということにまた驚きました。また、多くの皆様にご視聴いただき、IPJの活動について少しでも知っていただく大変貴重な機会となりました。改めてIPJを発展させていかなければならないという決意を新たにしたシンポジウムでした。ご視聴ありがとうございました。
司会の城使洸司(IPJ運営委員)のコメント
クラウドファンディングを通じて、これほど多くの方がえん罪という問題に関心を持っていただいており、ご支援をいただけることに驚きを感じるとともに、一層IPJとしての活動に力を入れなければならないと決を新たにしました。特にパネルディスカッションの中で出てきた「えん罪の声を拾う」という言葉が印象に残っています。一部の専門家のみが声を上げるのではなく、様々なバックグラウンドを持った方たちの支援が、えん罪という問題を動かすのだと思いました。改めて、今回のシンポジウムにご協力いただいた方に感謝申し上げます。
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■プログラム■
- 「はじめに」 2:53~7:15
城使洸司(大阪弁護士会/IPJ運営委員)
2.パネルディスカッション1 7:15~48:45
「IPJメンバーの視点からみたえん罪救済」
▷パネリスト◁
池田良太(湖東記念病院事件元弁護人、京都弁護士会/ IPJ運営委員)
川﨑拓也(今西事件弁護人、大阪弁護士会/ IPJ運営委員)
▷司会◁
武田七海(立命館大学3回生/IPJボランティア)
三須愛子(龍谷大学3回生/IPJボランティア)
3.パネルディスカッション2 48:46~1:12:34
「えん罪被害当事者の視点からみたえん罪救済」
▷パネリスト◁
⻘木惠子さん(東住吉事件当事者)
⻄山美香さん(湖東記念病院事件当事者)
▷司会◁
清水間菜赤(甲南大学2回生/IPJボランティア)
森健太(甲南大学2回生/IPJボランティア)
4.学生座談会 1:13:12~1:26:35
▷参加者◁
大塩佳悟、高見織衣、堀田零生(甲南大学3回生/IPJボランティア)
高松静希(立命館大学3回生/IPJボランティア)
▷司会◁
笹倉香奈(甲南大学法学部/IPJ副代表)
5.おわりに 1:26:36~
笹倉香奈(甲南大学法学部/ IPJ副代表)
■主催■
イノセンス・プロジェクト・ジャパン(えん罪救済センター)
■共催■
IPJ学生ボランティア(甲南大学、龍谷大学、立命館大学、京都女子大学、獨協大学)
KONANプレミアプロジェクト「冤罪事件の研究を通じた法教育の実践プロジェクト」