【学生ボランティア(中央大学)】冤罪について学ぶ

令和6年(2024年)5月13日から7月1日まで、成城大学の「成城学びの森」にて開催された講座「冤罪について学ぶ〜袴田事件再審公判を契機として」に参加しました。この講座は、成城大学法学部教授で刑事訴訟法がご専門の指宿信先生が担当してくださいました。指宿先生は、冤罪問題や再審制度について造詣の深い専門家で、IPJのメンバーでもいらっしゃいます。

講義では、冤罪問題が「類型論」「救済論」「原因論」「対策論」の4つの視点から分析されました。これらの視点を通じて、冤罪が発生する原因や、それを防止し救済する方法について学びました。特に、海外の事例と比較しながら、現在の日本の司法制度の課題について理解を深めることができました。

さらに、講義の一環として、袴田事件弁護団の小川秀世先生による事件の全体像の説明と、袴田事件の再審開始決定を出した元裁判官で、現在は弁護士として活動されている村山浩昭先生との対談も行われ、大変有意義な時間となりました。

指宿先生の講義を通じて、冤罪問題の深刻さとその解決に向けた取り組みの重要性を改めて実感しました。冤罪は、司法の誤りにとどまらず、社会全体が取り組むべき重大な課題です。その防止と救済には、多角的なアプローチが求められると強く感じました。今後も冤罪問題に関心を持ち続け、努力していきたいと考えています。

本講座を担当してくださった指宿信先生に深く感謝申し上げます。また、この講座を運営してくださった成城大学のスタッフの皆様にも心から感謝いたします。

(ご案内) 令和6年(2024年)9月19日(木)午後5時より、日比谷公園 大音楽堂において「今こそ変えよう!再審法 ~カウントダウン 袴田判決」市民集会が開催されます。IPJ学生ボランティアも、リレーメッセージに登壇予定です。詳細は、日本弁護士連合会のホームページをご参照ください: (https://www.nichibenren.or.jp/event/year/2024/240919.html)

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中央大学法学部4年生 中野 栄二