【学生ボランティア(京都女子大学)】京都刑務所を参観しました!

10月30日に、京都刑務所を参観しました。

当日は、現在の収容状況や矯正指導の内容等の説明を聞いたり、刑務所内の見学をしたりしました。

高齢者や障がいのある人、依存症のある人など、それぞれの特性に応じた指導がされていること、そのためのプログラムが作られているということが印象に残りました。参観を通じて、社会復帰した後の再犯を防止するため、地域社会と連携しながら、出所者が孤立することがないよう居場所を確保できるようにすることの大切さを学ぶことができました。

当日参加したメンバーの感想を掲載します。


感想①

受刑者の作業する工場を見学させていただいて、黙々と作業に打ち込んでいる姿が印象に残りました。見学者である私たちに一切目を向けることなく集中されていることに驚きを感じました。実際に製作された木工品を見せて頂き、高い完成度と技術にとても驚きました。また京都女子大学家政学部とコラボをしているというのをはじめて知りました。

また共同室と単独室を見学させていただいて、受刑者の方々の生活環境を知ることができました。共同室ではチャンネル争いが起きるとうかがって、一見問題のように見えますが、社会復帰を目指す上で必要なコミュニケーション能力や他者との協調性を学ぶ大切な場所だと感じました。

そして刑務官の方のお話の中で、「障がいや認知症を患っている人にとって刑務所は住みやすい」という言葉に考えさせられました。支援がないまま社会に戻れば、生活苦や孤独からまた犯罪をしてしまい刑務所に戻ってきてしまうという負の循環が生まれてしまいます。再発防止や居場所・出番の確保は刑務所だけではなく、社会全体で取り組むべき課題だと感じました。

感想②

はじめて刑務所を参観し、想像していたのとの印象の違いに驚きました。刑務所は薄暗く窮屈な場所だと思っていましたが、広々としておりお花が植えられていたり、娯楽用品も設けられていたりするなど、予想していたよりも穏やかな環境であると感じました。

説明の中で、「再犯を防ぐためには受刑者の精神と身体の健康が必要」という話が特に印象に残りました。罪を犯しているのにいい暮らしをしている、と思う人もいるかもしれませんが、受刑者の生活には明確な目標があり、更生のために多くの配慮がなされていることが分かりました。

今回の参観を通じて、受刑者の更生には社会の理解と協力が不可欠であり、その重要性をもっと多くの人に知ってもらう必要があると感じました。


施設の参観という貴重な体験を通じて、普段の授業からは学ぶことのできないたくさんのことに気づくことができました。これからも引き続き学んでいきたいです。 

(京都女子大学4回生 R・I)