イノセンス・プロジェクト・ジャパン(IPJ)とヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)の共同プロジェクト「ひとごとじゃないよ!人質司法」の第1回イベント「人質司法を考える」にご参加くださいまして、本当にありがとうございました。会場には約90名の皆様が雨の中お越しくださり、ウェブではさらに100名以上の皆様にご視聴いただきました。たくさんの皆様と時間を共有できましたことに、心から御礼申し上げます。
IPJとHRWは、これから数年かけて、えん罪の原因にもなっている日本の「人質司法」と呼ばれる刑事司法のあり方を改革していくことを目指し、ともに活動していきます。このプロジェクトの名称は「ひとごとじゃないよ!人質司法」です。
昨日のプロジェクトの始動記念イベントでは、「人質司法」の本質がどこにあるのか、それがなにを引き起こしてしまっているのかを様々な観点から明らかにしました。IPJメンバーの亀石倫子がコーディネーターをつとめたパネルディスカッションでは、プレサンスコーポレーションえん罪事件の山岸忍さんと、弁護団の中村和洋弁護士、IPJメンバーでもある秋田真志と西愛礼のお話を通じて、人質司法の実態に迫りました。エコノミストでマネックスグループ専門役員のイェスパー・コールさんは、海外のビジネスマンの観点から見たときに「人質司法」がどのように見えているのかということや、人質司法が海外からの投資を生みにくい原因になっていることなどを指摘されました。
IPJ理事の川﨑拓也の最後のご挨拶のとおり、人質司法はひとごとではありません。一人ひとりが「自分ごと」として人質司法を考え、一緒に制度の改革をしていければと思います。
イベントの動画は、近日中にウェブでも配信する予定です。見逃した方も、ぜひ、当日の熱気を感じていただければと思います!
これからも、「ひとごとじゃないよ!人質司法」プロジェクトにご注目ください。引き続き、ニュース等を発信してまいります。
*「ひとごとじゃないよ!人質司法」プロジェクトのウェブサイトはこちら
*日経新聞がシンポジウムの様子を報道してくださいました!