【学生ボランティア(獨協大学)】面会に行ってきました

 IPJの学生ボランティアは、春休みも傍聴に行ったり勉強会をしたり、学びを深めています。今回は獨協大学から、勾留されている方との面会についてのレポートです!


 獨協大学では、関東の支援事件で現在勾留されているKさんとの面会を行いました。初めて面会へ行った感想を報告します。

 私は、初対面ということもあり少し緊張しておりましたが、Kさんが非常に気さくに振る舞ってくださって、お互いに好きなポケモンの話ですぐ打ち解けることができました。面会時間は25分間で、主に刑事施設での生活の様子を細かく教えていただきました。

 お話を聞く中で、施設内での生活があまりに酷いと感じました。朝は、職員の叫び声のような号令で目を覚ますのが辛く、差別的な心無い言葉で呼ばれることもあったそうです。また、新型コロナの感染防止を理由として、10日以上部屋から出られないときが何度もあったとのことで、その際は、お風呂に入ることも、運動場に出ることもできません。部屋にいるときは、許可がなければ壁に寄りかかることや、横になることも許されません。冷暖房がほぼ機能していない寒い部屋の中、凍えながら背中を丸めて座って壁を見つめるしかなく、窓から差し込む光の色で1日の終わりを感じるそうです。Kさんは、私の想像を絶する施設での生活のお話をしてくださいました。

 また、心が落ち込んでいる時は、「死んだら自由になる」と考えてしまうこともあったそうです。面会時間を測るタイマーのカウントダウンが目減りして行くうちに、だんだんと曇っていく彼の表情を見て、私はとても居た堪れない気持ちになりました。

 なぜまだ有罪であると確定すらしていないKさんが、精神状態が不安定になってしまうような日々を過ごさなければならないのでしょうか。今回の面会で、勾留の環境を改善する必要があることも改めて感じました。

 貴重なお話をしてくださったKさんに感謝します。今後もIPJ学生ボランティアの活動を通じて、少しでも多くの方に冤罪被害の実態について関心を持ってもらえるよう頑張りたいと思います。

Y.U. (獨協大学3年生)

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