【学生ボランティア(甲南大学)】大阪地裁で裁判傍聴しました!

大阪地方裁判所に裁判傍聴に行きました。1年生も4人参加して、刑事裁判の流れを学習できました。

傍聴した事件の中に、要通訳の刑事事件がありました。裁判所法第74条で定められているとおり、裁判では日本語を用いることとなっています。しかし傍聴した事件のように日本語を話さない外国人が事件を起こしたとされ、裁判が開かれることがあります。こういった裁判の時に通訳人が選任されます。通訳人になることを希望する者は、各裁判所で裁判官と面接し、適性を備えていると認められた場合は、刑事手続の概要や法律用語、通訳を行うにあたっての一般的な注意事項の説明を受けるなどします。これらの手続を終えた人が候補者名簿に登録されます。多くの通訳人候補者は毎年複数の研修を受け、法廷通訳の知識や技能を習得しています(裁判所HP参照)。

通訳人がいる事件の傍聴は初めてだったのですが、通常の事件よりも裁判の流れがわかりやすいと感じました。通常の事件だと専門用語が飛び交っているのですが、通訳人が間に入ることで、裁判官や検察官、弁護人も通訳人に伝える必要があるため淡々と進めずに、普段より噛み砕いた表現を使っているように感じました。

通訳人が入っていることで、1つの手続を終えるまでに、通常よりも倍近い時間がかかってしまいます。しかし時間をかけてでも外国人の事件も公平に扱うためなので、法廷通訳は大切な制度であると改めて感じました。

今回は外国人が起こした交通事故だったため、今後の被告人の監督者として被告人の妻が証言していました。証人である妻も外国人で日本語がわからなかったので、通訳人を介して証言していました。このように被告人だけでなく証人などが日本語をわからないときも、通訳人がいることで証言できるので、公正な裁判を実現できると感じました。

実際に裁判所に行かなければ、その日に開廷している事件はわかりません。しかし今回の傍聴のように要通訳事件などが開廷されていることもあるので、裁判所まで行って傍聴をすることで、大学の授業を受けているだけでは得ることのできない、実務に触れる貴重な機会になりました。

【甲南大学2年生 関根舞弥】


[i] 通訳人 | 裁判所

裁判傍聴のために大阪地方裁判所を訪れた。裁判所に入る際には、刃物や危険物を所持していないかを確認するための手荷物検査が行われた。また、法廷内ではスマートフォンなどの電子機器の使用が禁止されているため、あらかじめ電源を切った。

初めて裁判所を訪れた私にとって、裁判傍聴そのものだけでなく、こうした入廷までの過程も印象的であった。裁判所では一日に多数の裁判が行われており、傍聴者は開廷表を確認して傍聴する裁判を選択する必要がある。開廷表には事件名や被告人名、審理の予定などが記載されており、それらの情報を基に今回は二件の刑事裁判を傍聴した。

一件目は詐欺事件の新件であり、主に検察官による起訴状の朗読が行われていた。そのため、想像していたような弁護人との白熱したやり取りはなく、淡々と手続が進んでいる印象を受けた。

二件目は過失運転致傷事件の審理であり、検察官および弁護人による証人尋問や被告人尋問が行われた。新件と比較すると、両者の主張や質問が多く、裁判の進行も分かりやすかった。そのため、大変見応えがあった。

この裁判では、証人が涙を流しながら証言する場面があり、強く心に残った。証人は被告人の家族で、被告人の過ちを同じく後悔している様子だった。私は、被告人を「害を与える側の人間」として一方的に捉えていた。しかし、このような場面をみると被告人の家族や被告人も自分と同じ一人の人間であるのだと改めて感じさせられた。

今回の傍聴では新件と審理の双方を見ることができたが、実際に罪の有無を最終的に判断する判決にも関心を持つようになった。

刑事法分野の用語自体は知っていても、その意味や役割を十分に把握できていない場面が多くあったと感じた。この経験を通じて、知識は学ぶだけでは不十分であり、実際の現場に触れることで初めて定着するものだと学んだ。今後は裁判傍聴や刑務所見学などを通じて積極的にアウトプットを行い、学んだ知識をより確かなものにしていきたいと考える。

【甲南大学1年生 光浪帆風】