令和7年5月27日 参議院法務委員会 鈴木宗男議員による質問

袴田事件に対する法務大臣の考え

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  • 鈴木宗男君
     私は、大臣、冤罪なんかが広く認められても、大臣の答弁は定義がないというんですよ。じゃ、一般に定義がないものでも、法務省で人質司法なんという言葉がわざわざホームページで出しているんです、出さなくていいものを。そういった矛盾を法務省はやっておきながら、私が無理言っている話じゃない。どう見たって、この北川検事正なる者が犯したことは重大なことなんですよ。検察の信頼を失墜させているんですよ。それを認めない法務大臣というのは、逆に私は人としていかがなものかと思いますよ。被害に遭った人に寄り添わない。
     あと一分しか時間ありませんから言いますけれども、大臣、袴田さんの件は紛れもなく結果として冤罪です。私は、袴田さんに謝るべきだと何回も言ってきました。袴田ひで子さん、法制審にも呼ばれています。恐らく刑法の改正について言及するでしょう。あしたも超党派の議連の会にも出て、オンラインで袴田さんは参加するそうです。二十九日、毎月私が佐藤優さんとやっている勉強会にも袴田ひで子さんが来て、お話をいただくことになっています。
     世論がどう見ているか。委員長、これ、しっかり私は指導をいただきたいし、正直な人間としての対応をいただきたい、こう思っていますが、法務大臣、袴田さんに私はおわびをするべきだと思いますが、大臣のお考えをお知らせください。
  • 委員長(若松謙維君)
     時間来ておりますので、端的に答弁をお願いします。
  • 国務大臣(鈴木馨祐君)
     ずっとこのやり取りで申し上げておりますけれども、私はまずここに法務大臣として立たせていただいております。なので、私はその行政府の立場として発言をせざるを得ない、このことは御理解をいただきたいと思いますし、この立場で個人の見解、それを述べることは控えさせていただきたいと思います。
     その上で、先ほどの件で申し上げれば、当然のことながら、検察のそういった信頼を、国民の皆様方からの信頼を失墜する行為、これは当然あってはならない、そのことは所管をしている大臣として申し上げなければいけないと思いますし、同時に、袴田さんのことについても、大変長い人生の大半の期間をそうした不安定な状況に陥らせたこと、このことについては大変申し訳ない、これは繰り返し私からもおわびを申し上げているところであります。
     ただ一方で……
  • 委員長(若松謙維君)
     時間短めにお願いします。
  • 国務大臣(鈴木馨祐君)
     行政府の人間が司法に対して介入をする、あるいは所感を述べる、そうした様々な影響を与える、私はそのことはあってはならないと思いますし、そのことをするつもりは私はございません。
     以上です。
  • 委員長(若松謙維君)
     時間が過ぎておりますので、答弁は終了をお願いいたします。
  • 鈴木宗男君
     大臣、今、裁判係属中でもなければ、争っているときじゃないんです。もうけり付いている話ですよ。それに基づいて反省やおわびはないんですか。五十八年間も人の人生を台なしにしておいて、委員長、この点、是非とも、これからも私はただしていくけれども、大臣、あなたの今のその姿勢だけでも選挙に影響しますよ。このことだけ私は明確に言っておきます。必ず今度の選挙でも一つのテーマになりますから、冤罪というのは。
     今のような大臣の答弁で、あなたが党に迷惑を掛ける可能性ありますよ。謝れば、人間的に対応すれば済む話を無駄なエネルギー使うことになりますから、このことを申し上げて、また次の機会にまたこれはやっていきたいと、こう思います。
  • 委員長(若松謙維君)
     もう時間過ぎておりますので、端的にお願いします。
  • 国務大臣(鈴木馨祐君)
     短く終わりますが。
     私も、その袴田さんの状況について、この場でもそうですし、様々な場でそれはおわびを申し上げております。そのことは大変申し訳ないと思っております。
     ただ一方で、現在係属中であろうが、あるいはほかの事件に影響を与える話であろうが、法務大臣が個々の事件について様々な評価を与える、評価等を考えられるような発言をする、私はこのことだけはやってはいけないと思っております。恐らくそのことが三権分立の私は基本にあると思いますので、その点は是非御理解をいただきたいと思いますし、この場は個人で話をするべき場ではありませんので。
     ただ、その上で、私は、その袴田さんのことについては大変申し訳ないと思っておりますし、おわびを申し上げている、そのことは事実として申し上げたいと思います。(発言する者あり)