ネット界を震撼させた、いわゆる「Winny」事件。ファイル交換ソフト「Winny」を開発した天才プログラマーの金子勇さんの事件を描いた映画「Winny」が先週公開されました。2002年に開発されたファイル交換ソフトを巡って、当時東京大学情報理工学系の助手をしていた金子さんが著作権法違反(公衆送信権の侵害の幇助)に問われ、一審では有罪を言い渡されたものの、二審で無罪判決を勝ち取ったという事件です。
映画では金子さんの逮捕に至る経緯や捜査の状況、公判の様子などが詳細に描かれています。
映画には、IPJのメンバ―で、現在IPJが支援している今西事件の弁護人を務める、大阪弁護士会の秋田真志も登場します。秋田を演じた吹越満さんは、「証人尋問も、実際の裁判記録を元に構成しています。なのに、まるで映画の台本みたいな流れでした、笑。僕の演じた弁護士秋田真志さんがどれだけ優秀で魅力的な弁護士なのかが分かります。実際の裁判は、舞台の様だったのではないかと想像できます」と述べています。
冤罪が一人の天才の人生だけでなく、日本の技術開発にまで大きな影響を与えてしまいました。その罪深さが良くわかる映画です。
現在公開中。ぜひご覧ください!
Winny事件と金子勇さんについては、弁護人を務めた壇俊光先生のご著書「Winny 天才プログラマー金子勇との7年半」や、関西テレビの特集「映画で再び注目される「Winny」 開発者は逮捕され…その後に無罪確定、そして急逝」などをご覧ください!