人質司法共同プロジェクト始動イベント、プログラム確定しました!

人質司法について考える絶好の機会です

 とても豪華なプログラムとなりました。
 冒頭は、HRWの人質司法報告書についてHRW日本代表の土井香苗氏からのプレゼンテーションです。「人質司法ってなんだろう」と思われる方は、こちらの動画をぜひイベント前にご視聴ください。


 IPJ理事の渕野貴生から「人質司法の問題点」を分かりやすくお伝えした後には、まさにその人質司法を身をもって体験された山岸忍氏とプレサンス元社長えん罪事件弁護団によるパネルディスカッションです。弁護団からは、元検察官の中村和洋氏、IPJメンバーの秋田真志、同じくIPJメンバーで元裁判官の西愛礼が参加します。人質司法がどれほど不合理なものなのか、実感していただけることと思います。山岸氏のご著書、『負けへんで!東証一部上場企業社長vs地検特捜部』は必読です。このパネルディスカッションの後には、「権力と戦う弁護士」として発信を続けておられる郷原信郎氏からコメントをいただきます。

 二つ目のパネルディスカッションは、人質司法がビジネスにもたらす弊害を国際的な視点から取り上げます。パネラーは山岸忍氏と、エコノミストとして著名なイェスパー・コール氏です。日本経済を鋭く分析してきたコール氏が、人質司法についてどのような指摘をされるのかが注目されます。

 二つのパネルディスカッションのコーディネーターは、IPJメンバーの亀石倫子がつとめます。総合司会は、いずれもIPJメンバーで、この春に発足した刑事司法・誤判救済研究センターのセンター長・斎藤司と、副センター長・古川原明子です。

 対面のお席はまだ残数がございます。ぜひご参加ください。また、お知り合いの方などに以下のイベント情報を広げていただけますよう、お願い申し上げます。チラシは下部からダウンロードすることができます。お申し込みはこちらから。

プログラム

■ヒューマン・ライツ・ウォッチ×イノセンス・プロジェクト・ジャパン■
刑事司法に関する共同プロジェクト
■第1回シンポジウム「人質司法を考える」■

□日時:2023年6月30日金曜日 18時~20時
□場所:対面とオンラインのハイブリッド開催です。
対面は満席となりました。メディア関係者の方で対面での出席をご希望の方は、下記のアドレスまでお問い合わせください。
endhostagejustice@gmail.com
対面:龍谷大学大阪梅田キャンパス 〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目2−2 ヒルトンプラザウエスト オフィスタワー14階
オンライン:ZOOM(予定)
□お申込み方法  こちらのフォームからお申込みをお願いします ⇒ https://onl.la/JZuXyLi
対面は満席となりました。メディア関係者の方で対面での出席をご希望の方は、下記のアドレスまでお問い合わせください。
endhostagejustice@gmail.com
□参加費  無料
□プログラム
総合司会 斎藤司・古川原明子(いずれもIPJメンバー/龍谷大学教授)
・ 開会のあいさつ          石塚章夫(IPJ理事長/弁護士)
・ HRW「人質司法報告書」の趣旨   土井香苗(HRW日本代表)
・ 「人質司法」の問題点とは      渕野貴生(IPJ理事/立命館大学教授)
・ 「人質司法」を体験して:私の経験  
山岸忍(プレサンスコーポレーション元代表取締役) 
プレサンス元社長えん罪事件弁護団
 秋田真志(IPJメンバー/弁護士)、中村和洋氏(弁護士/元検察官)、西愛礼(IPJメンバー/弁護士/元裁判官)
コーディネーター 亀石倫子(IPJメンバー/弁護士)
・ コメント:東京地検特捜部での「人質司法」   郷原信郎氏(弁護士/元検察官)
・ パネルディスカッション:国際社会から見た日本の刑事司法とビジネス
山岸忍氏
イェスパー・コール(Jesper Koll) 氏(エコノミスト、マネックスグループ専門役員)
コーディネーター 亀石倫子
・ HRWとIPJの共同プロジェクトについて    笹倉香奈(IPJ事務局長/甲南大教授)
・ 閉会のあいさつ               川﨑拓也(IPJ理事/弁護士) 

□趣旨
「人質司法」ということばを知っていますか。刑事裁判には、無罪の推定という鉄則があります。刑事裁判で有罪判決が確定するまで被疑者・被告人を犯人扱いしてはならず、一般市民と同じように扱うべきというルールです。
 でも、実際には「無罪の推定」が及んでいるはずの被疑者・被告人が無罪を主張したり黙秘をしたりすると、自白を引き出すための身体拘束が長期間にわたり行われます。この間の取調べのあり方や、家族や知人との面会が一切禁じられてしまうという「接見禁止」制度などにも問題があります。罪を認めなければ長期間にわたって身体拘束されるという日本の刑事司法の実務運用は、被疑者・被告人の身体を人質にして有罪判決を獲得しようとするものだとして「人質司法」と呼ばれ、国際的にも強く批判されてきました。
 本シンポジウムでは、えん罪・プレサンス事件の当事者である山岸忍さんの経験を通じて人質司法の実態を明らかにし、ビジネスという観点から人質司法の問題点をイェスパー・コールさんと一緒に考えます。「人質司法」について一緒に考えてみませんか。

□共催
公益財団法人ヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch):アメリカ合衆国に基盤を持つ国際的な人権NGO。ニューヨークに本部を置き、世界各地の人権侵害と弾圧を止め、世界中すべての人々の人権を守ることを目的に世界90か国で人権状況を監視している。
*報告書:日本の「人質司法」(2023年5月25日公表)
●ビデオ(7分50秒)https://youtu.be/_WExxUmO_Oo
●ビデオ(1分のダイジェスト版)https://youtu.be/GYGw40XkiIM
●報告書本文 https://www.hrw.org/ja/report/2023/05/24/384885
●プレスリリース (英語版、フランス語版、中国語版へのリンクあり)

一般財団法人イノセンス・プロジェクト・ジャパン (Innocence Project Japan):イノセンス・プロジェクト・ジャパン(IPJ)は、刑事事件のえん罪の被害者を支援し救済すること、えん罪事件の再検証を通じて公正・公平な司法を実現することを目指して2016年4月1日に設立されました。これまでに支援した2つの事件で無罪判決が確定しています。

□協力
プレサンス元社長えん罪事件弁護団
龍谷大学 刑事司法・誤判救済研究センター
IPJ学生ボランティア
KONANプレミア・プロジェクト「多分野の力を集結して「えん罪救済」に取り組むプロジェクト」


 

Program confirmed for the launch event of the hostage justice campaign