9月6日に、立命館IPJボランティアの4回生5人及び1回生12人は、大阪府堺市の初芝立命館中学校に、えん罪に関する知識を中学生にお伝えしに、出張講義を行いました。学校側からこのような貴重な機会を提供していただいたことを感謝しています。執筆者の私は初めて出張講義を行ったのですが、非常にやりがいを感じました。
学校に到着した時は昼休みで、先生が私たちを温かく迎えてくださりました。先生の丁寧なご案内に従い、待合室に向かいました。多くの学生ボランティアが、中学時代を懐かしく感じていました。授業開始30分前に、待合室に到着しました。いよいよ講義が始まると思うと、少し緊張してきましたが、同行の先輩や同級生と言葉を交わしながら、パソコン等の講義用道具を準備しました。
午後一時半に、ボランティアたちによる講義が始まりました。今回の講義では、多くの方が持ちやすいえん罪に対する間違った印象を払拭することを目標に、代表的なえん罪事件(東住吉事件や袴田事件)を取り上げて説明しました。私たちの班では、担任の先生による紹介をいただいた後、事前に何度も行われた班内リハーサルで定めた流れに沿い、講義を進行しました。
中学生の皆さんに、より積極的に講義に参加してもらい、講義を楽しんでもらおうと思い、クイズ形式で講義を進めました。また、えん罪に関する知識には法律専門用語が多いことから理解し難いということを鑑みた上で、できるだけ砕けた言葉や表現を用いた方が良いと、講義の経験のある先輩たちからアドバイスもいただいたので、この点についても気をつけながら講義を進めました。
それでも興味を示していただけなかったらどうしようと、私は、内心非常に心配していました。しかし、それは杞憂に終わりました。中学生の皆さん一人一人が真剣にクイズに取り組み、教室全体が楽しい雰囲気に包まれました。そして、私たちがクイズの解説をしている間は、静かに話に耳を傾けてくださりました。「楽しむときは楽しむ、話を聞くときは静かに聞く」というスイッチが瞬時にできている生徒の皆さんの姿は、素敵でした。最後に立命館IPJのX及びインスタグラムのアカウントを提示したところ、「フォローしますので、スライドを消さないでください」と言っていただきました。私たちの活動に興味を持ってもらえたのかと思うと、とても嬉しい気持ちになりました。
講義が終わり、クイズにおける優勝班にささやかながら景品(お菓子)をお渡ししました。授業が終了するまで残りの時間は質疑応答にあてました。ありがたいことに多くの生徒が手を挙げてくださいました。えん罪に関する知識から、大学での生活まで様々な質問をもらいましたので、私たちの班の三人は、全力で質問に答えました。
学校に行ったときにはまだ大雨でしたが、帰り道には雨が止んできました。正直なところ、学校を訪問するまでの道のりは大変でした(笑)。しかし、中学生の皆さんにえん罪に関する実態をお伝えするのは、大変有意義だと感じました。これからもIPJの皆さんと一緒に、このようなボランティア活動に参加することを楽しみにしています。
立命館大学1回生 O.I.