京都女子大学IPJ学生ボランティアは、1月23日に京都地方検察庁を訪問しました。検察官、検察事務官の方からのお話の後、庁舎を見学し、模擬捜査(弁解録取)も見せていただきました。
検察官からは、検察官の役割が、事案の真相を明らかにした上で、起訴すべきかどうかを適正に判断するとともに、起訴した事件について適正な処罰を求めることにあるというお話をうかがいました。また、事件の処理だけでなく、被害者・ご遺族の思いに寄り添った支援や、罪を犯した人に対する再犯防止、社会復帰に向けた支援などにも取り組んでいるそうです。そして、模擬の弁解録取では、被疑者が犯人であるか否かをはっきりさせることができる客観的な証拠の収集に尽くさなければならないと教えていただきました。
以下、参加した学生の感想を紹介します。
・実際の弁解録取手続のやり取りの再現が印象に残りました。どのような方法で、どのような意図をもって検察官が録取を行うのか、そして、どのように捜査へとつなげていくのか、具体的なイメージをもつことができました。
・普段は立ち入ることのない証拠品を保管している倉庫に入ることができ、非常に貴重な体験をさせていただきました。証拠品の種類によって保管方法を変えていることや、持ち主が不明な証拠品を処分する目処など、初めて知ることが多くありました。
・検察官の方が「被害者や遺族の方にできる限り寄り添いたいと考えているが、法律には限界がある」といった趣旨の話をされていたことがとても印象に残っています。法律に関わる仕事に携われている方はとても重い責任を伴い、覚悟が必要なのだと改めて感じました。
検察庁見学を通して、検察の仕組みや捜査の進め方、犯罪被害者に対する支援などを学ぶことができました。今後も、法と社会が抱える課題について学び、解決に向けて取り組んでいきたいと思います。
(京都女子大学1回生 H.S.)