【学生ボランティア(甲南大学)】大阪弁護士会主催の「人権フェスタ」でIPJの活動を紹介!

2024年2月10日に、大阪弁護士会にて「大阪人権フェスタ」が開催されました。様々な人権問題をテーマに多くのブースの出展や発表が行われました。私たち学生ボランティアも、より多くの方にえん罪の問題やイノセンス・プロジェクト・ジャパン(IPJ)や私たち学生の活動内容について知っていただくため、ブースを出展しました。

事前準備では主に、当日、ブースに掲示するパネルの作成を行いました。IPJメンバーの松本亜土弁護士やその他の先生がたにアドバイスをいただきながら、学生で分担してパネルに記載する内容、レイアウト等を考えました。IPJには多くの取り組みがあるなか、パネル1枚にその内容を載せることは想像以上に難しい作業でしたが、IPJの取り組みを多くの方に知っていただくために話し合いや修正を重ねて、分かりやすく、見やすいパネルが完成しました。実際に、当日は、多くの方がパネルの前で足を止めてくださいました。

当日は、ブースのスタッフ、舞台でのPR等を担いました。多くの方が私たちのブースに来てくださり、IPJの取り組み、学生ボランティアの活動、支援事件等についてお伝えできました。

 

密室の取調べや人質司法がいかに問題であるのか熱く共感してくださる方、えん罪問題についてあまりご存じではなかったけれど私たちのお話した内容を聞いて深く頷いてくださる方、学生時代にIPJの学生ボランティアとして活動されていた方、神戸質店事件の目撃証言に関する実験に被験者として参加してくださった方、IPJの学生ボランティアとして活動してみたいとおっしゃって下さる方などがおられ、幅広い分野の方がIPJについて興味をもって下さっているのだと実感しました。

特に、IPJが支援した湖東記念病院事件や、現在支援中の今西事件、神戸質店事件を、ご存じの方もいらっしゃり、私たち学生も深く携わっている広報等の活動が、ただ自分たちの経験値をあげるだけでなく、実際に社会貢献につなぐことができているのだと嬉しく思いました。皆さん、私たちのブースを離れる際には、「頑張ってください!応援しています!」と温かい応援のお言葉をかけてくださり、私たちもさらに頑張っていこうという気持ちになりました。さらに、空き時間には、ほかのブースを見学し、多面的・多角的な視点から人権について学ぶよい時間を過ごすことができました。

私自身、これまで多くのイベントや活動に携わらせていただいていますが、毎回何かを提供して終わるだけでなく、新たな学びを得ることができているように感じています。今回の大阪人権フェスタでも、えん罪問題やIPJの取り組みが社会でどのように役立っているのかを知ることができました。このように、多くの学びの場がある環境に改めて感謝した一日となりました。

現在、甲南大学学生ボランティアは、2024年3月30日に開催される神戸質店事件のシンポジウムの準備に力を入れています。準備を進めていく過程で、シンポジウムの運営の難しさに直面することばかりですが、このシンポジウムをきっかけに、神戸質店事件について一人でも多く方に知っていただき、本事件でえん罪が疑われている緒方さんを助けることに繋がればと改めて思いました。まだまだ、シンポジウムの準備は続きますが、今回の大阪人権フェスタで感じたこと、学んだことを忘れず、きっと私たちの活動がえん罪被害者を救うことにつながると信じて、念入りに準備を進めていきたいと思います。

【甲南大学法学部2回生・西村友希】

*本レポートは、甲南大学地域連携センターのHPに活動報告として掲載したレポートを、許可を得て転載したものです。