【学生ボランティア(甲南大学)】神戸質店事件第4回三者協議後の報告集会に参加しました!

10月21日(水)、大阪高等裁判所にて神戸質店事件の第4回三者協議が行われ、弁護団による報告集会に参加しました。

前回までの協議において、弁護団は、証拠一覧の提出と質店周辺にある防犯カメラ映像の有無などについて、9月末までの回答を検察官に対して求めていました。しかし、期限を過ぎても検察官からは回答がなく、主任弁護人である戸谷弁護士が確認したところ、「防犯カメラに関する保管データがない」との回答があったようです。その回答を受け、弁護団は補充書面を提出して、今回の期日を迎えました。

三者協議の主な争点は防犯カメラ映像についてでした。

検察官は、記録などを再度確認したが、防犯カメラに関する記載がなかったとのことでした。また、当時担当していた警察官らにも話を聞いたところ、商店街から防犯カメラの提供があり、その映像を確認した、と報告しました。

事件当日のものとみられる防犯カメラ映像には、南から北に走り去る男の姿が映っていたそうです。しかし、映像の画質が荒く、服装や人相がとても特定できるものではないと判断して商店街に返却し、この映像に関する捜査記録はないという報告がなされました。

これに対し、弁護人らはこの防犯カメラに関する一連の動きについての詳細を書面で提出することを求め、今後、1ヶ月を目処に提出される見込みとのことです。この報告書を受けて、次回期日が決定するとのことでした。

防犯カメラについては疑問が多く残ります。どこにあったカメラのことを言っているのか、映像の日時はいつのものなのか。走り去る男が映っていた日時はいつなのか。本当にカメラの映像をコピーするなどして保管していないのか。

捜査のどの段階で捜査機関が映像をみたのかもはっきりしないためわかりませんが、走り去る男が映っていたことを検察官が覚えていること、人が特定できないからといって捜査記録も残さずに返却するようなことがありえるのでしょうか。捜査機関の杜撰さには、不信感が募ります。南から北に向かって走り去る男性が真犯人だった場合、映っていた日時にもよりますが、現在唯一の有罪根拠である目撃証言とも矛盾が生じる、と弁護人は話していました。

いずれにせよ、防犯カメラは非常に有効な証拠と考えます。まずはこの防犯カメラについて期限までに回答があること、そして詳細が明らかになることで、緒方さんの無罪に近づくことを期待したいと思います。

【参考文献】

菊谷雅美.”再審を左右「証拠の行方」 21年前に起きた強盗殺人「神戸質店事件」で無期懲役も無罪主張 現場付近の防犯カメラに「走り去る男の姿らしいもの」 検察側「画像は粗く使い物にならず返却」説明も 弁護団が疑義|FNNプライムオンライン” .https://www.fnn.jp/articles/-/1138614.(参照 2026-10-27)

甲南大学4回生 横田麻奈