イノセンス・ネットワーク大会に参加しました!(3)

IPJからは6名が参加

 2023年4月14日15日にアリゾナ州フェニックスで行われたイノセンス・ネットワーク大会に参加しました!IPJからは、IPJ理事の川崎拓也、IPJ事務局長の笹倉香奈、IPJメンバーの秋田真志、西愛礼、湯浅彩香、そして筆者の、6名が参加しました!

〈IPJからの参加者。左上から、秋田、西、湯浅、川﨑、笹倉、筆者〉

  今年のイノセンス・ネットワーク大会の会場は、ARIZONA GRAND RESORT & SPAという大きなリゾートでした。
 
〈会場は大型リゾートホテル。左の写真は、大会参加者が集まった朝食の風景〉

本大会は、今年で20周年なので、初日の受付時に、20周年を記念してプログラムブックやTシャツ、バッグ等が配られました。

〈左からTシャツ、バッグ、プログラムブック等〉

 

大会の流れ

 大会は、2日間にわたり開催されました。朝8時過ぎからの朝食に始まり、夜9時頃までスケジュールがみっちりとつまり大変充実したものでした。イスラム教徒のための礼拝所、雪冤者が集まるサロンなどももちろん準備されています。本大会には、世界中から専門家、学生、ボランティア、そして雪冤者が集まりました。合計1,200名以上の方が参加し、そのうち300名以上は雪冤者でした。
 大会初日は、受付を終わらせ、朝食をとった後、オープニングセレモニーが開催されました。そこでは、現在ロースクールに通っている雪冤者カリル・ラッシュダン(KHALIL RUSHDAN)氏のスピーチや、ニューヨークのイノセンス・プロジェクトで長年にわたり雪冤活動をした後、現在は連邦地裁の現役裁判官をしているニナ・モリソン(Nina Morrison)氏の基調講演などが行われました。
 その後は、10のセッションに分かれました。昼食後には、イノセンス・ネットワーク大会の20周年を記念したイベントがあり、最初の3つのイノセンス団体の創始者たち、そして雪冤者たちのパネルディスカッションが行われました。その後はまた、9つのセッションに分かれ、IPJメンバーはそれぞれ興味関心のあるセッションに参加しました。
 1日目の最後はセレモニーで終了しました。セレモニーでは、雪冤者が一人一人名前や雪冤までにかかった期間の紹介があり、参加者全員で祝福しました。

 
〈初日のセレモニーの様子〉

 2日目は、午前午後共に数多くのセッションが開催され、最後には前日と同様、雪冤を祝福するセレモニーが開催されました。

 〈2日目のセレモニーの写真〉

 オープニングやセレモニー、各セッションでも雪冤者が発言する機会が多くありました。様々な背景・原因でえん罪となった当事者から直接話を聞くことができたのがこの大会の一つの魅力でした。
 雪冤後もずっと拘禁反応にひどく苦しんでいる事やえん罪であるにもかかわらず刑務所で何十年も過ごしていたこと、そして雪冤になるまで何十年もかかった苦労など一人一人の経験や思いなど聞き、えん罪により人生が奪われてしまうということは世界共通であり、私自身改めてえん罪が引き起こす悲劇を実感しました。
 本大会に参加し、科学的証拠は事件当時の時代においては確かなものだと思われていたとしても絶対的なものではないことや「偏見」「バイアス」がえん罪につながりうることは、日本・海外問わず共通するものであると再認識しました。
 私が初日のセレモニーに参加して、特に印象的だったことは、イノセンス・ネットワークが雪冤した事件だけでも、雪冤が認められるまでの年月を合計すると、5,560年以上になるということ、そして雪冤されるまでにかかった期間が50年以上の人も存在したということです。


 雪冤が認められてもそれで終わりではなく、苦しみは続いていくということも実感し、えん罪からの早期救済が必要であると感じました。

松本 亜土(まつもと あど)

(4)につづく