【ニュースレター】vol.32を配信しました!

「世界えん罪の日」新聞広告がACC アワードを受賞!

 日本最大級の広告賞で、クリエイティブ業界で活躍する関係者の大きな目標となっているといわれる、ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS(ACC広告賞)。

 なんと、昨年の世界えん罪の日の新聞広告「真実は、曲げられる」が、この栄えあるACC TOKYO CREATIVITY AWARDSを受賞しました!作成してくださったのは、電通の橋口幸生さんと岩下智さん。超ご多忙の中、「ひとごとじゃないよ!人質司法」のためにこの広告をプロボノで作成くださいました。おふたりは、たくさんの資料を読み込み、刑事司法の現状を勉強くださいました。

 実は、橋口幸生さんと岩下智さんは、昨年の世界えん罪の日新聞広告はもちろん、今年の世界えん罪の日の新聞広告「『正義』は、暴走する」も作成くださっています。アートディレクターの岩下さんは連休をつぶして、袴田巌さんが拘束されていた日数17,388日を表す3千個以上の「正」の字を書いてくれました。

 それだけじゃありません。実は、このプロジェクトのキャッチコピーである「ひとごとじゃないよ!人質司法」も、かわいい鍵のロゴも、プロボノで作成くださったのが、橋口幸生さんと岩下智さんです。人質司法サバイバー国会や記者会見で、大きく掲げたこのキャッチコピーとロゴを目にした方も多いのではないでしょうか。

 人を捕まえて過酷な取り調べで自白をさせる「人質司法」。袴田巌さんをはじめ多くのえん罪の温床となっています。今回のACCアワード受賞を通じて、「人質司法」の非人道性に関する世論が高まり、司法改革への機運が高まればと期待しています。

👉 橋口さんからのメッセージ:人質司法プロジェクトのキャッチコピーを考えていただきました!
👉 岩下さんからのメッセージ:「ひとごとじゃないよ!人質司法」のロゴが決まりました!

IPJ活動報告

(1)支援状況

新規相談件数:9件(10月)

審査中件数:30件

支援件数:5件


(2)今西事件
今西事件シンポジウム開催報告
 11月7日に、IPJの支援事件である今西事件のシンポジウムを開催しました。このシンポジウムは、11月28日に行われる控訴審判決に向けて、今西事件とはどのような事件なのか、IPJ学生ボランティアがこれまで取り組んできたことや、今西さんのお人柄について、より多くの人に知ってもらうために、関西学院大学・京都女子大学・近畿大学・甲南大学・立命館大学・龍谷大学のIPJ学生ボランティアが企画運営したものです。
 今年8月に開催したシンポジウムの経験を活かし、報告内容やプレゼンテーションの言葉一つ一つにこだわって、学生ボランティアで何度も会議を重ねてきたため、当日はこれまで準備してきたことを精一杯出し切ることができました。
 オンラインでご参加された今西貴大さん、主任弁護人の川﨑拓也弁護士、ジャーナリストの赤澤竜也さんの鼎談で、事件のことや今西さんが保釈されるまでの出来事、日本の刑事司法の課題についてお話いただいた後、支援者の方々や今西さんのお母様からもメッセージをいただくことができました。
 また、終盤には今西貴大さんから、「裁判所に当たり前のことを当たり前に判断してほしい」とメッセージをいただくなど、とても充実したシンポジウムとなりました。
 会場には、約130名以上の方が集まり、シンポジウム終了後「えん罪のない世界へ」の横断幕を広げて記念撮影をしました。
 控訴審判決は11月28日、大阪高等裁判所にて行われます。今西さんのえん罪が晴れるよう、より一層応援していきたいと思いますので、皆様ぜひ、傍聴にお越しください!

〈IPJ学生ボランティア一同〉

学生たちがこのシンポジウムに込めた思いをレポートにしています。こちらから、ぜひお読みください!

判決は11月28日!

 11月28日10時半より、大阪地方裁判所本館2階の201号法廷で今西事件の判決があります。

是非、みなさま裁判所まで足を運んでいただき、判決を見守ってください。

 当日は、傍聴券が交付されます。傍聴券は抽選となりますので、必ず傍聴できるとは限りません。傍聴券の配布時間や場所など、詳しくは裁判所HPをご確認ください。
 また、28日16時頃より裁判所近くで報告集会を予定しております。参加をご希望の方は、11月27日までに、IPJのお問い合わせページからお知らせいただけますと幸いです。なお、多くの方が集まると見込まれるため、立ち見になったり、入場ができない可能性がありますことをあらかじめご了承ください。