12月8日に甲南大学にて開催された、大学都市KOBEマルシェ -SDGsチャレンジは楽しい- に参加しました。私たち甲南大学IPJボランティアは、SDGsアクションを体験、発見、購入できるブースが集まるSDGs ACTION BOOTHに出展しました。
えん罪はSDGsの2つの目標と密接な関係があります。適切な法律や政策、行動をすすめ、世界中から不平等を減らす「人や国の不平等をなくそう」、すべての人が法や制度で守られる社会をつくる「平和と公正をすべての人に」の2つの目標です。国家が無実の人に誤って刑罰を科してしまうえん罪は究極の不正義であり、その解決は重要な社会課題であるといえます。そんなえん罪の問題をSDGsの目標と関連させて考える機会に出来ました。
イベント当日は学生ボランティアの活動に関することや、IPJが支援している事件について紹介しました。
このイベントが開催されたのはIPJの支援事件である、今西事件の無罪判決が出た翌週でした。今西事件について多数の報道機関に取り上げられた影響もあり、「ニュースで見たことがある」「この事件知ってる」という方が多かったです。今西事件とIPJとの関わりなどの説明をしました。
活動の紹介をしていく中で、複数の質問もいただきました。「今西事件がえん罪と考えられるのはなぜですか」、という質問もいただき、今西事件について学んできたことを自分の言葉で説明しました。事件のことだけでなく、日本の刑事司法の原則についてお話したり、問題があることを伝えたりする必要があり、改めてさまざまな問題を抱えているえん罪事件の難しさを感じました。
このSDGsマルシェでは他のイベントとは違い、来場者の方と直接コミュニケーションを取ることができました。私たちの活動は、えん罪事件について勉強をしたり、シンポジウムを開催したりすることで、えん罪事件や日本の刑事司法の問題点を発信する機会はあるのですが、自分たちの活動について直接誰かからの評価を聞く機会はあまりありませんでした。今回、実際に来場者の方から、「応援しています」という声をいただき、とても励みになりました。これからも活動を通してえん罪の問題に向き合い、一人でも多くの人に意識してもらえるように活動を続けていきたいです。
【甲南大学法学部2回生 横田麻奈】