2025年3月1日に大阪弁護士会館にておおさか人権フェスタが開催されました。
私たちは大阪弁護士会の「取調べの可視化・弁護人立会い大阪本部」とコラボの機会をいただき、ブースを出展しました。来場者の方にIPJのパンフレットをお渡しし、取調べの可視化、弁護人の立会や私たちの活動について説明を行いました。
2016年の刑事訴訟法等の一部改正により、一部の事件について取調べの全過程の録音・録画が義務付けられるようになりました。しかし、可視化が義務付けられた事件は全体の約2~3%程度でしかなく、依然として可視化が義務化されていない事件は多くあります。
大阪弁護士会所属の先生方は、取り調べの全面可視化を目指すとともに、実際に行われている違法な取調べをリアルタイムで防止することを目的とする取り調べへの弁護人の立会いについての活動もしており、これらの活動内容についてブースに来られた方へ説明しました。
人権フェスタでは俳優の東出昌大さん、三浦貴大さん主演の映画「Winny」の上映も行われました。
ファイル共有ソフト「Winny」を開発した金子勇氏は、2004年に著作権法違反幇助の容疑で逮捕されます。一審判決では有罪とされましたが、後に無罪を勝ち取るというノンフィクション作品でした。
劇中では法廷のシーンも多くあり、特に反対尋問のシーンでは吹越満さん演じる秋田真志先生の迫力が素晴らしく、「伝説の尋問」に驚きました。
映画の上映後には、東出昌大さん、Winny事件の元弁護人の壇俊光先生、そして同じく元弁護人で、IPJのメンバーでもある秋田真志先生がトークショーに登壇されました。映画の撮影裏話や、刑事司法の問題にも目を向けてお話しくださり、とても貴重な機会になりました。
【甲南大学法学部2回生・瀬藤剛】
