アジア・イノセンス・ネットワーク大会2025シンポジウム「東アジアにおけるえん罪救済のこれまでとこれから」にご参加くださいました皆様、ありがとうございました。当日は130名以上の方に龍谷大学までお越しいただき、東アジアにおけるイノセンス運動の現状と今後について、活発に意見を交換することができました。
本イベントは、イノセンス・プロジェクト・ジャパン(IPJ)、台湾イノセンス・プロジェクト(TIP)、台湾民間司法改革基金会(JRF) 、マレーシアのRashid Zulkifli(ラシッド・ズルキフリ)が主催し、当日の運営では、IPJ学生ボランティアのメンバーが活躍しました。
イベントは、日台文化交流協会、オハイオ・イノセンス・プロジェクト、シンシナティ大学ロースクールに助成をいただき実現しました。 龍谷大学矯正・保護総合センター様には会場設営等に多大なご協力をいただき、刑事弁護OASIS様にはグッズの提供をいただきました。また、2026年1月10日より放映予定のWOWOW連続ドラマ「シリウスの反証」(IPJをモデルとしたえん罪救済活動がテーマの作品。原作は大門剛明先生)の松本優作監督と井口正俊プロヂューサーも駆けつけてくださり、スペシャルトーク・セッションにご登壇いただいたほか、たくさんのご寄付をいただきました。
イベントの実現にご支援・ご協力くださいました皆様に、厚く御礼申し上げます。
アジア・イノセンス・ネットワークは、アジアでえん罪救済運動に取り組む団体のつながりです。2018年にイノセンス・プロジェクト・ジャパン(IPJ)と台湾イノセンス・プロジェクト(TIP)が呼びかけて、立ち上がりました。2013年にアメリカのノースカロライナ州シャーロットで開催されたイノセンス・ネットワーク大会で、その後IPJの設立メンバーの1人となった笹倉香奈と、TIPの羅秉成理事長・羅士翔事務局長らが初めて出会って以降、IPJとTIPは日常的に情報交換し、日本と台湾を行き来して親交を深めてきました。その一環として、アジアにおけるえん罪救済を活発化させようと立ち上げられたのが、アジア・イノセンス・ネットワークでした。
アジア・イノセンス・ネットワークは、2018年に台北、2019年に京都、2022年にはオンラインで大会を開催し、今回は第4回の大会でした。IPJがお招きし、TIPのほか台湾民間司法改革基金会(JRF)と、マレーシアのアブドゥル・ラシッド・イスマイル弁護士、韓国のミョンキ・キム教授をはじめ、同じ志を持った東アジアの研究者・実務家が京都に集結したのです。アジアにおけるイノセンス運動の拡がりを実感する時間でした。お互いの国における刑事司法の課題について意見交換し合うことにより、今後の活動へのヒントを得ることもできました。
長時間にわたるイベントに遠方から駆けつけてくださいました皆様、本当にありがとうございました。今後、イベントの概要をこちらでご紹介するほか、動画なども公開する予定です。
【IPJ事務局長・笹倉香奈】


