【学生ボランティア(甲南大学)】えん罪・日野町事件の現地調査に行きました!

日野町事件の現地調査を行いました。

甲南大 IPJメンバーのほか、立命館大 IPJ、京都女子大 IPJ、甲南大の笹倉ゼミの学生が参加しました。日野町事件弁護団の先生方や支援者の方々にご参加いただき、案内や説明をしていただきました。

日野町事件が起きた滋賀県日野町に行き、事件が起きたとされる被害者の自宅や、本件で被害者のご遺体と被害者宅から持ち出されたとされる金庫が発見された場所に行きました。

現場からご遺体の遺棄現場までの道のりを、阪原さんの自白調書どおりに移動してみたり、金庫発見現場までの山道を歩いたりしました。

現地調査では、現場を実際に訪問することで、冤罪事件が生み出されてしまう状況に対する疑問と、そのようなことが罷り通ってしまうことへの恐怖を感じました。そして、阪原さんの「自白」が捜査機関に作り上げられた虚偽のものであるということを実感しました。

今回の調査では、まず犯行現場とされるところからご遺体が発見された場所を、自白調書の通りに移動しました。人を殺害した後に、その遺体をトラックに乗せ、シート等で隠すことなく移動したという阪原さんの自白どおりにバスで移動してみました。当時は警察署や商店街があった道を通り、細い道を20分から30分移動しなければなりませんでした。数字だけで見る時間と、体感時間との間には差があることを感じました。人を殺した後にこの道をトラックで通ることなど考えられず、この自白が本当のことを言ったものだとはとても思えませんでした。

次に金庫の投棄場所とされる場所に移動しました。投棄場所とされる場所は、山道をしばらく歩かないと辿り着けない場所でした。坂が急で、日も沈み始めていたので寒かったです。事件当時は12月下旬、阪原弘さんはサンダルで歩いたとされていますが、どう考えても不合理だと考えました。

これらのことは、事実であったかどうかという問題ももちろんありますが、不合理であるのにも関わらず裁判で認められ、有罪判決が言い渡され、1人の人生が狂わされました。阪原弘さんの長男の阪原弘次さんがおっしゃっていたように、「間違った方法で有罪になることはあってはならない」と思います。一人一人が正しい感覚を持ち、自分に向き合える誠実な人間が増えていくことが大事だと考えました。そして私はそのような人を増やせるような活動を、 IPJを通して、さらには日頃から少しずつしていけるようにしたいと考えました。

今回の現地調査はとても貴重な経験でした。日野町事件弁護団の先生方や支援者のみなさんは、質問にご丁寧に答えていただいたり、事件について詳しく説明してくださいました。お忙しい中このような時間を割いてくださいまして、本当にありがとうございました。

【甲南大学1年生・二澤太雅】