立命館大学IPJ学生ボランティアでは、7月2日に今年1回目の学内勉強会を行いました。今年度1回生が加入してから、最初の勉強会なので、まず今回は、森久先生から刑事司法手続の基本に関するミニ講義を行なってもらうとともに、袴田事件・湖東事件・布川事件・足利事件・大川原化工機事件のえん罪が起きた5つの事件について、各班ごとにまとめて報告を行いました。
今回の勉強会では、(1)事件概要 、(2)有罪の決め手、 (3)無罪の決め手、 (4)えん罪の原因、 (5)えん罪を防ぐための方法の5つの観点からそれぞれの事件を考え、えん罪に対する理解を深めるとともに、学生間の質疑応答や、森久先生からの更なる補足説明等を受けることで、刑事法の基本的な知識も身につく会となりました。
特に、多くの班からえん罪の原因として挙げられたのは、検察側からの証拠の不開示でした。そのため、えん罪を防ぐためには主に証拠の開示が制度化されることが重要だと考えられました。また、取り調べや自白が問題となった事件も多くあり、えん罪を防ぐためには様々な面からの刑事司法制度の改革がなされていく必要があると感じました。(I.F.)