2024年度も、甲南大学のIPJボランティアは活発な活動をしています。本日は、今年度の夏休みから後期にかけての活動をご紹介します。
前期の期末試験終了後、夏休みには、大阪地方裁判所での傍聴や、大阪拘置所の参観、そして甲南大学フロンティアサイエンス学部にご協力を頂いたルミノール反応の実験など、大変充実した活動を行いました。
9月には、2泊3日で東京研修に行きました。最高裁判所、参議院、東京地方検察庁、警視庁などを参観したほか、国際人権団体・ヒューマン・ライツ・ウォッチの土井香苗日本代表や、心理学者の福島由衣先生(早稲田大学)などのご講演を伺う機会を頂きました。
東京研修については、詳細なレポートを学生が執筆していますので、こちらを是非お読みください!
IPJが支援する、今西貴大さんの事件(以下、今西事件といいます)についても、メンバーは勉強を深め、いくつかの取組みを行いました。
まず、7月26日には今西貴大さんが約5年半ぶりに大阪拘置所から保釈されました。異例の保釈としてメディアにも大きく報道されましたが、甲南大学のメンバーは、今西貴大さんが保釈される状況を見届けました。
9月、11月には、他大学のメンバーと一緒に、今西事件に関するシンポジウムを開催しました。オンラインでの打ち合わせを繰り返しながら、当日に向けて準備を進め、合計250人以上が参加しメディアでも報道されるなど、大成功を収めました。
11月には、甲南高校において、今西事件を題材としたワークショップを行いました。判決の数日前に行われたこともあり、高校生も熱心に議論に参加してくれました。
* 本イベントについては、後日、学生のレポートを公表いたします。
一連の今西事件イベントの準備のため、学生らは今西さんご本人とも面会し、内容を深めることができました。
そして、11月28日。今西貴大さんに対する控訴審判決が、大阪高等裁判所での判決が言い渡されました。大阪高裁は、一審判決の有罪部分をすべて破棄し、今西さんに全面無罪の判決を言い渡しました。
大きく報道された無罪判決を伝えるニュースにも、甲南大学のメンバーが登場しています。朝日新聞の11月29日の朝刊には今西事件の逆転無罪判決を伝える記事が大きく掲載され、学生たちの支援活動についても取り上げられていますので、是非お読みください。
* 判決当日のことにつきましても、後日、学生のレポートを公表いたします。
無罪判決後は、上告阻止のための署名活動に参加しました!残念ながら上告されてしまいましたが…引き続き、無罪判決確定まで、今西さんと弁護団の応援を続けます。
2024年度後期も、甲南大学IPJボランティアは活発に活動しています!これからもご注目ください!